Agendum Khalifa Kenji

jeudi, octobre 21, 2010

森と林の違い

2003-2004年、モンペリエ第2大学Maitrise BPEの授業でforetを森か林かで悩んでみた。
悩みの続き
10月18日の続き:

   の違い
林:ある特徴に着目した木の集まり。
森:木によって作られる多様な性質を持った場。

 松によって特徴づけられれば松林、杉によれば杉林、人間が利用してきた色々な木によれば雑木林、自然の木によれば自然林、大昔っから有りそうな木によれば原生林、広い葉のある木によれば広葉樹林、水に着目すれば水源涵養林、熱帯のある気候に特徴づけられる木の集まりなら熱帯雨林。魚との関係によって特徴付けられる魚付き林、、などと特徴に基づいて「木」のみを見るときは 林 。
 森は、木が多く集まるだけではなくてその空間の性質も含む。:鳥が住むおおたかの森、カラスの森、トトロが住むトトロの森、神様の鎮守の森、帰ってこれない迷いの森。などと、「木を元にしているが、他の多くの性質」を見るときの場。

だから本数によってではなく、高く伸びる木・低く伸びる木、ソデ・マント群落、主役の樹種など異なった性質の木をまじぇてまじぇてまじぇて植える空間という場について語るときには「森」を作る。環境保全という特徴に着目した木の集まりならば同じ森でも「環境保全林」と呼ぶのがいい。

木を見て森を見るならば、近くから木を見る視点から、引いた所から多くの木々を見る視点に移すだけで相変わらず木、あるいは木々を見るでなしに、木が増えたことによって得られた空間の資質にも考えを及ぼし、森に住むサル・熊・いのしし・もぐら・ダンゴムシ・根・落ち葉などのことも、木の種類と役割のことも思わないといけない。

動物は森に返す、森に住むのであって、林に返す、林に住むのではない。だから林の熊さんではなく、森の熊さんなのである。

森は立体的に空間を持つことによって、平面的な芝生の30倍の防音・集塵・保水…効果があるという。立体的に性質を考えると、テニスコート何枚分の○平方メートルの森(森林)と表すよりも、東京ドーム何件分の○立方メートルの森と表現した方がいい。

 植物を植えるにしても、何をどこに、何を期待して植えるかを考えないといけない。
ふつうは木を植えて根づけばどうしたって虫や鳥がいずれはやってくる。また伐ればいずれは居なくなる。
いつまでも木を植えた所に木しか無いと思って、木だけに着目して植えると思わぬ事態になるので、対策としては 出来上る場を「思え」、「思わぬ場を思って植えよ」ということになる。そうすれば森の熊さんも町には出て来まい。

 木を伐って木(伐ったものと同じ種)を植えることは出来る。林を開いて林をつくることもできそう。森を開いて森をつくるのは難しそう。
 スギのように木材用の木を植えるのか、実がなりサワガニも住むサルも住む森にするのか、街と町のちがいは考えて無いけど、生活できる町をつくるのか、商業の街をつくるのか。スギ植林系の理路整然とした街並みに、人は何をしに集まるだろう。
 フランス語のforetは森林でいいかな。 パレトゥビエーの集まった所がマングローブだと聞いているので、マングローブ林と言うのは気持ち悪い。

そんなところで、僕が人の住む海ではどうするかというと。。そこがもんだい。。向こうの人はとても気にかかるけど、手紙が届かない、そして帰って来れないような外にはなるべく行きたくない。

2 Comments:

  • 林は人の手が入ってて、
    森は自然のまま、
    なんて分類もあったような気が。

    By Anonymous Anonyme, at jeudi, 21 octobre, 2010  

  •  意見かきこみどうもありがとう。
    人手の話は聞いたことがあります。
    でも原生林・自然林なんて聞いたら言葉に引っかかっちゃって。
     分類を利用しないので分類は判りません。
    昨年秋に友達が結婚して小森さんから林さんになったのを思い出しました。

    By Blogger hAnA曾晳, at vendredi, 22 octobre, 2010  

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