Agendum Khalifa Kenji

vendredi, février 18, 2011

おもちゃに設備投資

オモチャに設備投資

 フランスに居た時には剣道具を持っていったので、地元のクラブやAUDE県の第2回ギ・ブロ剣道大会で楽しい思いが出来た。また、日本語-英語の辞書を持っていかなかったので、大学の英語の授業でフランス語-英語で大変だった。
 セネガルには剣道具もトロンボーンも持っていかず、その点ではつまらなかった。そのかわりに持っていった本も、電気があまり無かったので読めず、向かいの爺さんと星空の下で大西洋の波の音とやしの葉の風にゆれる音を聞きながら「この村には何も無い」と言いのんびり長閑に過ごすしかなかった。

能力があっても道具・環境が整わなければならないので、そこから工夫・努力が出るのだが、。
道具をそろえること、一緒に遊べる楽しい仲間を作ること、ハーモニーが出る編成を集めることなどの設備投資があって生産が上がる。

物を、エネルギーを造る設備投資。楽しく遊ぶ設備投資。生産に費やされるというか、消費に終わらない設備投資をやっている。
僕にかかれば停電も椰子の葉の音も設備投資だ。

日本で岩田先生練習、剣道、教会、テレビ・図書館など日本語情報、商店街・デパート・街施設、親戚・友人・変な日本人・外国人、、などが身近にあるのはうれしい。南仏、セネガルに作ってきた環境も出来る限り利用したい。

ニンゲンが勤勉なだけでうまくいく所にだけ発想を封じ込めるキンベン性善説は誤用だ。設備の無い国の人間が工夫・努力が足りないと言ってしまうのも間違い。