Agendum Khalifa Kenji

mercredi, mars 25, 2015

韓国での剣道

35年間日本だった台湾、30年間日本だった韓国、日本だったことは無いアメリカ、日本人が多く渡ったブラジル、これらの国の剣道が他の国よりもちょっと強い。

1年7か月韓国に住んだ間に3か月間韓国で練習した。

フランスでは1年以上剣道をしたが、手拭いをTenugui テヌギとフランス式に発音したが剣道の用語は日本語をそのまま専門用語にして使っている。

韓国では蹲踞もしない、小手・面・胴も韓国語でソンモク・モリ(頭)・ホリと言っている。

僕と稽古する時には {国際ルール}または{日本ルール}と言って、蹲踞もするし日本語で掛け声をかける人も上級者の中には居た。
先生が剣道委員会なのか何なのか、韓国代表選手が男女1名ずつ来た時は人数が多くて立礼のままどんどん稽古をした。

韓国で剣道がはじまったなどと言う噂がどこかに有ったので、「私は日本で3段まで剣道をやったけど、ここで練習できるか」聞くと、ここは日本の剣道をやっているよと説明してくれた。

日本語の私のクラスの受講生にも聞いたところ、韓国の剣道は 廻る動きを取り入れて刀を振る居合みたいなもの だそうだ。

中山博道さんの剣道とフェンシングの比較の本に冒頭に、 剣で戦う武術は様々な形で世界に有る云々 とあるし、それぞれあるのも当然だろう。

で、日本が外国に占領されていた7年間は武徳会が解散し剣道は禁止になったけれど、剣道は続いていた。

韓国で日本文化が解禁になるまでも、もしかしたら剣道禁止令が、敵国語禁止令が有ったんではないかな?

膝に土がつくことを嫌って、相撲の座礼から蹲踞が出来たというがよくわからない。

こういう無くてもよさそうなものを無くし、掛け声を敵国語から、呼吸が不便ではあるが自国語に変えて、剣道を何とかしてつづけて来た背景が、ひょっとしたら有りそうだ。


協力隊でODAの歴史をさらっと習い、「世界を動かす人脈」中田安彦著をちらっと読み。
そんなことを考えた。